JKラビング工法

JKラビング工法とは?

ひび割れ部のUカットは不要!補修跡が目立たない!

建物外壁のひび割れ補修として、ひび割れ部をU字形にカットしシール材を充填する工法が一般的に行われていますが、補修箇所の凹みや割れ、漏水等、経年による機能的・美観的な問題は避けられません。JKラビング工法は、短繊維を混入した特殊アクリル樹脂を使用し、耐久性や美観性、またひび割れ追従性に優れた、全く新しいひび割れ補修工法です。

JKラビング工法の性能

  •  塗装下地のひび割れ補修
  •  タイルのひび割れ補修
  •  コンクリート・モルタル塗り仕上げのひび割れ補修
  •  この他、構造クラック以外のひび割れ補修
試験項目 試験結果 下地 試験条件等
低音安定性 合格 かたまりなく均一 JIS A 6909
建築用仕上げ塗装
の試験方法に準拠
付着強さ(1)
(N/㎟)
標準状態 1.9 モルタル 0.7以上
浸水後 1.8 0.5以上
付着強さ(2)
(N/㎟)
標準状態 2.0 タイル
浸水後 1.1
温冷繰り返し作用に
対する抵抗性
(1) 異常なし モルタル ひび割れ・膨れ
剥がれなどがない
(2) 異常なし タイル
透水性(ml) ストレート 0.5以下
促進耐候性 (1) 異常なし ストレート 変退色、著しい光沢低下がない
(2) 異常なし タイル
伸び率(%) 40 約1㎜厚
テストスピード200㎜/min.
JIS A 6021
建築用塗膜防水材
の試験方法に準拠
引張強度(N/㎟) 13.8 テストスピード200㎜/min.
引裂強度(N/㎜) 43.3 テストスピード200㎜/min.
ひび割れ追従性(㎜) 4.7 ストレート テストスピード5㎜/min 塗膜破断時の伸び

特徴

Uカット工法とJKラビング工法

  •  Uカットに比べて、補修跡が目立ちません。
  •  作業中の騒音・粉塵が発生しません。
  •  施工性に優れ、工期短縮を図ることができます。
  •  補修箇所からの雨水等の浸入を防ぎます。
  •  ひび割れに対して優れた追従性があります。
     (ひび割れ追従性試験で約5mm)
  •  この他、構造クラック以外のひび割れ補修
     
  •  硬化後は透明で、タイル面にも使用できます。

ひび割れ追従性

材料名 強度 伸度
JKラビング 10.81N/㎟ 4.65㎜
比較品
(JKラビング繊維なし)
5.00N/㎟ 2.53㎜

テストスピード5㎜/min
強度:最大荷量を断面積で割ったもの
伸度:塗膜破断時の伸び量

JKラビング施工工程

作業手順

作業手順

JKラビング工法の仕様

◼︎標準仕様(0.2㎜ 未満)
  材料名 塗付け量 塗り回数
JKシーラー 0.1〜0.15㎏/㎡ 1
JKラビング 0.3〜0.4㎏/㎡ 2
各種塗装仕上等 各製造所の仕様による
◼︎注入仕様(0.2㎜ 以上)
  材料名 塗付け量 塗り回数 工程時間
JKシーラー 0.1〜0.15㎏/㎡ 1 3〜24h ※
JKラビング① ひび割れ注入 1〜2 3〜24h ※
JKラビング② 0.3〜0.4㎏/㎡ 2 24〜72h ※
各種塗装仕上等 各製造所の仕様による

※気象条件等による

使用材料(荷姿)

製造名 容量・荷姿 備考
JKラビング 14㎏(石油缶)/4㎏(ポリ容器)
/300g(カートリッジ) 
 
JKシーラー 基材13㎏(石油缶)/硬化剤1㎏(角缶) 14㎏セット
基材3.72㎏(角缶)/硬化剤0.28㎏(角缶) 4㎏セット

※水性(水性JKシーラー)、塗装下地用(ユニバーサルJKシーラー)もございます。

施工上の注意事項

  • (1)RC躯体やモルタル・塗装・タイル張り仕上げ等のひび割れ補修を主目的とした工法です。構造補強を目的とした補修には不適です(要求性能によってUカットシーリング、自動低圧樹脂注入等の採用を検討してください)。
  • (2)下塗りには、下地・環境に合ったJKラビング専用シーラーをご使用ください。
  • (3)塗装仕上げの場合、JKラビングの十分な硬化を確認の上、施工してください。溶剤系シーラーを使用する場合は注意が必要です(ユニバーサルJKシーラーを推奨します)。
  • (4)ユニバーサルJKシーラーは、黄変する場合がありますのでクリヤー仕上げには用いないで下さい。
  • (5)タイル等に使用する場合は、必ずJKラビング専用トップコートを施工してください。トップコートがない場合、汚れ・紫外線劣化等により変色するおそれがあります。
  • (6)材料を取り扱う場合、手袋・マスク等の保護具を使用し、安全に留意して作業を行って下さい。
  • (7)密閉した場所では換気を十分に行って下さい。
  • (8)皮膚に触れた場合は、石鹸を使って洗い流して下さい。
      目に入った場合は、水道水で15分以上洗い流し、医師の診断を受けて下さい。
  • (9)材料は、直射日光・降雨を避け、室内冷暗所に保管して下さい。
  • (10)可燃物のため、火気のそばには保管しないで下さい。
  • (11)水に濡れた面には、絶対に塗布しないで下さい。
  • (12)撹拌後、吹付け機器・ローラー等は施工部位等を考慮して、適切なものを使用して下さい。
  • (13)塗布後24時間は水が掛からないように養生して下さい。
  • (14)この製品を取り扱う前に、必ず製品安全データシート(MSDS)をお読み下さい。